東京都印刷工業組合 城南支部
飯倉 千晴
この度第城南支部19代支部長を拝命致しました飯倉千晴と申します。
至らぬ点もあるかと思いますが精一杯努めていきたいと存じますので、宜しくお願い致します。
初めに話さなければならない事は、今は新型コロナウイルス感染症が広まっているさなかである事! 薬が開発されていない為、コロナウイルス対策は、人との出会いや距離を考えながら活動することが有効とされています。
薬が出来た後もコロナウイルスと共存していく世界になります。日本中が、新しい世界を生きのびる為に何が出来るか、何をすべきかを模索しながらの社会活動になり、感染急増による自粛生活・学校閉鎖・渡航禁止・他県には不要不急での移動禁止等々が日本経済を維持していく足かせになります。
印刷の市場が縮小していることは勿論、急激に市場が変質している状況では、近々の経営計画も立てられない状況であり、どの業界も新しい働き方に追いついていない状況です。
印刷会社としても抗菌素材を使った印刷物・消毒液の製作・フェイスガードの作製など、社会貢献の思いから、業界各社も新しい事に挑戦を始めましたが、開発技術の進歩が著しく、価格競争もあり複雑化した市場では、企業はキャッチアップするだけでも非常に多くの労力を払わなければなりません。特に東京都印刷工業組合に所属している組合員は小規模企業の方が多いため、自社のみでそれら全ての変化に対応していく事は事実上不可能であると言え、コロナ感染症が広がる以前よりの懸念材料となっています。
その様な状況下で生き残っていくためには、異なる能力を持った緩やかな連携を行っている集団の形成が必要です。まさにその集団が東京都印刷工業組合であるといえます。一社一社では立ち向かえない事象に対しても、緩やかな連携を持つ事により状況対応能力を高めていけば、様々な事象への対応が可能になります。
城南支部は、品川区と大田区の2区に及ぶ為 行政の考え方も関わり方も違いがあります。 例えば、どちらの区に工場があるのかでも環境へのアプローチが違ってきます。多種多様であり個々の会社のイノベーションを開示し「つながる」「つなげる」事で状態対応能力を高める土壌を作る、東京都印刷工業組合城南支部として求められているのだと思います。
我々執行部はその緩やかな連携を促進する為にも、支部をまず最重要の単位と捉え、支部を構成する支部員の皆様のつながりを作ることを最重要課題として支部運営を行って参ります。また、印刷組合からの有用な情報や事業の案内などを通し、支部内に留まらない連携を形作る事ができるように支援していきたいと考えています。
今期のスローガンは「happy life happy printing」です。
「印刷業に携わって幸せな人生だ」造語ですが、コロナウイルス感染症が命や市場を奪い人との接触も規制する現状を憂う中、各々が「楽しい」と感じられる企画が具現化できれば幸せが感じられ「LIFE」も充実し「生きがいにつながるのでは」との思いをスローガンにいたしました。
ただし、危険であれば「楽しく」ありません。感染に注意しながら企画を創る為、昨年まで行ってきた企画が中止になったり、やり方を変える事にご理解いただき、ぜひ皆様方のご協力とご支援を頂き、この厳しい時代を乗り切る為の連携を形作りたいと考えていますので、ご協力の程宜しくお願い致します。
令和2年5月吉日
東京都印刷工業組合 城南支部
第19代支部長 飯倉 千春